2014/04/24(木)

会場 ホテル東日本
会場住所
 岩手県盛岡市大通3-3-18

講演・被災地支援について

樋口紘会長の提案により行われた県人会初の試みとなる基調講演では県人会理事の 熊坂義裕先生(熊坂内科医院院長・よりそいホットライン代表理事・元宮古市長)が 震災後、その復興を願い立ち上げられた『よりそいホットライン』の活動状況と 福島の現状について講演し、会員一同が熱心に聞き入りました。

 

講演/熊坂義裕先生

 

ph講演

 

熊坂義裕先生は「3・11を境に私の人生観は変わった。還暦も過ぎ今後は被災地復興に尽くそうと思った」と話す様に、震災後の診療活動において「お金も、仕事も、家も、家族もなくして、」生きる希望を無くしてしまっている仮設住まいの大勢の患者さんたちを目の当たりにして、『何かしなければならない』との一念から、社会的弱者を「一人にしない」「社会から切り捨てない」ことを目的として『よりそいホットライン』を立ち上げた。

震災後すかさず東奔西走を始め設立趣旨を説いて回った末、仙台市、相馬市、長岡市の各首長始め前日本弁護士会副会長、日本司法書士会連合会副会長等の要職を務められる大勢の方々の賛同を得て、一般社団法人社会的包摂サポートセンターを震災1年後の2012年3月に設立。『よりそいホットライン』をスタートさせた。

365日24時間、休み無く行われる電話相談には、1日3万件、1ケ月100万件の相談が寄せられ、生活困窮者や社会的弱者に対して親切丁寧な相談が行われていて、自殺の低減化にも寄与している。

また、熊坂先生は講演の中で同時に「福島原発被災」の住民被災にもふれ、その後の健康2次被害の実態や震災関連死、風評被害等も紹介し、国民理解と政治決断の重要性について語り、意義ある講演となった。

 

 

ph講演2

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