■ご挨拶
私たち福島県人会のメンバーは縁があってこの岩手の地に暮らし、岩手の人々に仲良くしてもらい大変お世話になっており、いつも何かお返しをと感謝申し上げている次第でありますが、私たちを育ててくれた故郷福島のことは忘れたことはなく、特に2011年3月11日の大震災津波と原発による惨状には福島県に暮らしている人々と同じ心の痛みを抱えています。
もし自分が放射能を心配しながら今も福島に住んでいたならば、あるいはそれから逃れるため他県で避難生活をしているならばと思うと、新年を心から祝う心境にはなれないのではないかと改めてお見舞い申し上げたいと思います。
そんな背景の中、いわて福島県人会のメンバーは一昨年及び昨年、福島県から岩手県に避難して来られた当時約200世帯400人の皆様を少しでも暖かく包んであげたい、と会を開いて下さいましたことに心から感謝申し上げます。それらの会はほんの小さな支援でありましたが、岩手に避難されていた人々にとっては大きな勇喜と安心になったようです。その会で何も知らず無邪気に走り回っていた入学前の10人余りの幼児たちの脳の片隅には何かが残り、いつかきっと思いやりのある優しい福島らしい心を持った大人となり、未来の福島を背負ってゆくことでしょう。
福島県人会は大堀元会長、小山田前会長、遠藤・小林顧問、熊坂・西島理事、私ほか多くの医師がおりますので、心身の健康問題は何時でもお気軽に相談していただければ幸いです。
皆様には本年もより強い絆を深めて頂くようよろしくお願い申し上げます。
いわて福島県人会
会長