原敬 栗原亮一に宛てた手紙

明治42年3月25日
板垣退助の下で自由民権運動に挺身した政党政治家・栗原 亮一に宛てたもの

拝啓 益々御清康
奉賀候 然レバ来
三十一日午後五時築
地新喜楽ニ於テ
御高話拝聴旁々
晩餐差進度候間
御繰合御来車
被成下度 此段御案
内申上候 敬具
三月二十五日 
    原敬
 栗原亮一殿
追而 乍御手数
御諾否御一報相煩
はし度候

原敬(はらたかし) (1856年~1921年)
政治家。新聞記者・外交官などを経て大阪毎日新聞社社長。立憲政友会創立に参加。逓相・内相を務め、政友会総裁となる。1918年(大正7)最初の政党内閣を組織し平民宰相と称されたが、強硬政策が反発を買い東京駅で暗殺された。